コラム

【チアダンス】女子小中学生がスキルアップしちゃう話

2019.03.06

チアダンス発表会でパフォーマンスをする女子中学生

「先生は教科書教えるんじゃない」高校生の時、先生に言われた言葉を今でも覚えています。「教科書教えるんだ。なにを?”人生”を。」それ以降わたしの”授業に対する考え方”は一変しました。
「数学の公式は進路によっては2度と使わないかもしれない、文学や世界史を問われることもないかもしれない。でも、数学で身につけるべきものは公式の暗記ではなく”論理的な思考力”なんです。また、”先人の感性”や”多様な価値観”を知ることは未来を生きる君たちに必ず役に立ちます。」その言葉を大切にしながら、高校生活もその後の人生も送ってきました。”人生”ってちょっとおおげさですが、先生が(ちょっと笑いながら)その言葉を使ったので、使ってみました(笑)。

チアダンスの技術指導は技術論のみに留まらず

同じことが習い事にもあてはまると思います。習い事を通じて身につけられるものは、単にその種目の技術だけではありません。イトマンスポーツスクエアでは多くのスポーツ種目を習うことができます。どの種目でも、瞬発力や持久力といった基礎体力、練習に耐える忍耐力の習得が期待できます。
一方でその競技ならではの、競技特性が強く表れるスキルもあります。今回はチアダンスの特徴と「チアダンスを通じて伝えたいもの」についてご紹介いたします。

チアダンスの基礎知識

チアダンス発表会でポーズを揃える女子小学生

チアダンスは、もともとフットボールチームを応援するために考えられたパフォーマンス、チアリーディングが始まりです。運動面の特徴としては、柔軟性や筋調整能力、リズム感が養われます。
チアダンスのチア(=Cheer)は応援の意味で、競技として確立した現在でもその発祥の精神「応援し、励まし、元気にさせること」はチアスピリットとして受け継がれ、他の競技とは一線を画す特徴となっています。

【笑顔】
応援するにはまず自分が笑顔でなければいけません。難しい演技の時、体力的に辛い時、笑顔でいるのは難しいことですが、”笑顔でいること”もトレーニングします。顔だけつくろうとしても心が笑っていないと本当の笑顔はできません。なので、チアの子供たちは心が折れそうな時も気持ちをポジティブな方向に持っていく「セルフコントロール」ができるようになります。

【責任感】
団体競技ですので、ひとりの失敗がチームの足をひっぱることになります。特に、動きを音楽とメンバーとシンクロさせる競技ですので、ひとりがズレると全体がちぐはぐに見えてしまいます。自分に与えられた役割を確実にやり遂げるという責任感が生まれます。

【協調性】
チームのメンバーはポジションを争うライバルでもありますし仲間でもあります。センターになれなかった悔しい思いを抱いていても、メンバーと力を合わせて最高のパフォーマンスを目指します。自身の役割を認識してチームの目標に向かっていくことで協調性が育ちます。

チアダンス発表前の最終確認

またチアダンスは、ポンダンス、ヒップホップ、ジャズ、ラインダンスと多くの要素があるため、メンバーそれぞれに得手不得手が出てきます。そのうえフォーメーションは何度も変わりますので”常に主役”や”常に脇役”という役回りはありません。その競技特性が「他者の良いところを評価する姿勢」や「思いやりの心」につながると考えています。

発表会は発表だけじゃない

練習の成果を発表する場所として、イトマンスポーツスクエアでは発表会を開催しています。大きな会場で多くの視線を浴びながらのパフォーマンスは練習とは比べものにならない緊張感があります。チアダンスを始めたばかりの子も大会出場チームと同じステージに立ちます。発表会は発表の場所ですが、緊張に押しつぶされない【度胸】を身につけられる場所かもしれません。
また、観覧マナーが良いのもチアダンスの特徴です。もともと”応援する”ことから始まった種目ですので、他のチームが発表している時でも成功を願って観戦できます。順位を決める大会でも失敗に歓声が上がったり、ヤジが飛ぶなんてことはありえません。

ダンス発表会会場の埼玉県ウェスタ川越

2019年3月3日にはウェスタ川越で発表会を開催しました。やり直しのきかない本番のパフォーマンスに緊張感が高まります。それでも参加経験のあるメンバーは気持ちの持っていきかたを心得ていて、出番に向けて集中力を高めていきます。パフォーマンスを通して確実に成長していく子どもたちを見ることができるのもチアダンスの良いところだと思います。

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